屋根・工事の種類について | 西村瓦工業

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屋根・工事の種類について

北陸地方は、雨や大雪、寒暖差など気象が激しいことで知られています。
北陸地方の住宅では、様々なものが使われています。
それぞれの特性をしっかり知ってから屋根のリフォームすることをお勧めします。

1. 瓦について

瓦(和形瓦、洋風瓦)

瓦について

瓦は、粘土で瓦の形を作り窯で焼き上げて作られています。古くからある形の瓦を和形瓦、洋風の瓦を洋風瓦といいます。北陸地方の石川県、富山県では、主に釉薬(ゆうやく)瓦が主に使用されています。釉薬瓦は、瓦の表面に釉薬をコーティングした瓦を釉薬瓦といいます。また、釉薬を使わず、素焼きで瓦をつくった素焼き瓦もあります。釉薬瓦は、表面に釉薬をコーティングしガラス質になっているため、水が浸透せずに雨や大雪から屋根を守ってくれます。長い年月が経っても、メンテナンスが不要で北陸の地域に一番おすすめの屋根材です。

瓦のメリット・デメリット

メリット
  • 北陸地方の気候、風土に合っている
  • 屋根材の中で一番長持ちする
  • ランニングコストがかからない
  • 耐火性に優れている
  • 遮音性に優れている
  • 夏は涼しく冬は暖かい
  • 破損しても1枚単位で容易に交換(差し替え)できる
デメリット
  • 台風や暴風があると、瓦がずれることがある
  • 施工できる職人が減ってきている
  • 他の屋根材より費用が高くなる場合がある

瓦屋根リフォームの時期の目安

リフォームの時期は、屋根材だけでなく屋根の下地の状態によっても変わってきます。北陸地方の石川県、富山県でリフォームするときによく見かける下地を紹介します。

瓦について
木羽(こば)葺きの下地+瓦の場合
40〜50年

ノジ板の上にスギなどの薄い板を葺いてある下地になります。コバ葺きやトントン葺きとも呼ばれています。
北陸の風土に非常に合った下地ですが、長い年月が経つと傷んできます。

瓦について
ベニヤの下地+瓦の場合
30〜45年

下地材がベニヤの場合があります。ベニヤは、合板のため施工当初はしっかりしていますが、水分を吸収したり長い年月が経つと劣化していきます。ベニヤの下地の中でも、様々な施工がされています。
種類としては、
①タルキ+こうまい野地+ベニヤ+防水シート 
②タルキ+こうまい野地+ベニヤ 
③タルキ+ベニヤ
の3つが多いです。こうまい野地は、野地板のことです。注意が必要なのは、②と③のベニヤ下地の場合です。「②タルキ+こうまい野地+ベニヤ」の場合は、細かい間隔でこうまい野地が入っていれば長持ちします。逆に、広い間隔で入っていれば通常より傷みが早くなりやすいです。「③タルキ+ベニヤ」の場合は、30年以上経っていれば、早めの点検をおすすめします。

地域によっても傷み方が違う
石川県と富山県
潮風が強い地域(海から5km以内)
25〜40年

潮風が強い地域では、通常の耐久年数より早く傷んでくる場合があります。私たちは、羽咋市、志賀町、宝達志水町、かほく市、津幡町、中能登町、七尾市、氷見市を中心に工事をしていますが、海岸から5km以内の住宅で塩害を多く見かけます。

塩害のよく見かける症状は..
瓦の釉薬(ゆうやく)がかかってない
部分が溶ける
下から屋根をみると、一見普通に見えますが屋根瓦をめくってみると瓦が溶けたようになくなっています。放置しておくと雨漏りの原因になります。
下地が溶けて綿のようになっている
下から屋根をみると、一見普通に見えますが屋根瓦をめくってみると下地が羊の毛や、綿のようになっています。放置しておくと雨漏りの原因になります。

雪が多い地域(氷見市、中能登町、七尾市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、かほく市、津幡町の山沿い)

瓦の割れ
棟のズレ
凍害
瓦の留め方によって耐用年数が違う
瓦について

石川県、富山県で屋根リフォームする際に、よく見かけるのが49版の瓦です。今のJIS規格の53版の瓦と比べると少し大きい形になります。

49版の瓦は基本的に銅線を瓦に通して留まっています。銅線が錆びてきて劣化してくると、銅線が切れて瓦が下にズレたり落ちてきたりします。
銅線にも、細い銅線や太い銅線があるので点検する時には、下地の状態と合わせて点検することが大切です。

2. ガルバリウム鋼板

瓦について
瓦について
瓦について
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%と亜鉛43%、シリコンを使ってメッキ加工された鋼板素材です。従来のトタンより4倍ほど防錆性があり、屋根だけでなく外壁にも広く使用されています。屋根のリフォームでは、AT葺きや立平葺きなど様々な施工方法があり建物によって、それぞれに合った施工をすることが可能です。トタン(瓦棒)屋根のリフォーム、コロニアル屋根のリフォーム、アスファルトシングル屋根のリフォームなどのカバー工法や葺き替え工事でも多く使用されています。
メリット
  • 錆びにくい
  • カラーバリエーションが豊富
  • 耐火性・耐久性が優れている
  • 屋根や外壁のリフォームに幅広く使用できる
  • 防水性が高い
デメリット
  • 防音性が低い
  • 断熱性が低くて夏場が暑い
  • 防音性と断熱性の高い商品だと高額になる
耐用年数  20年~30年

3. コロニアル

瓦について

コロニアルは、セメントに繊維質の材料を混ぜて薄く加工して着色塗料をしたものです。化粧ストレートやカラーベストと呼ばれることがあります。価格が安価で、デザインや色がいろいろあるので、バリエーションが豊富です。

メリット
  • 価格が安い
  • カラーバリエーションが多い
  • 耐火性に優れている
  • 軽量のため、素材が軽い
  • 施工がしやすい
デメリット
  • 汚れやすい
  • ひび割れしやすい
  • 寒冷地では不向き
  • 定期的に塗装が必要

コロニアル屋根リフォームの時期の目安

築10年で塗装
築20年で塗装
築30年でカバー工法

がおすすめです。
コロニアルの劣化の症状
瓦について
色褪せ
新築時はキレイなコロニアルですが、10年近く経ってくると色褪せてきます。これは、塗膜の効果が無くなってきたサインです。コロニアルに塗られていた塗料が紫外線によって劣化してしまったために、色褪せた状態になります。
瓦について
コケの発生
新築時はキレイなコロニアルですが、10年近く経ってくるとコケが繁殖して汚れる場合があります。コケが発生した場合は、高圧洗浄でしっかり汚れを落としてから塗装する必要があります。
瓦について
ひび割れ、反っている、欠損している
コロニアルが水分を含んだり、晴れの日に乾いたりするとコロニアルが膨張と収縮を繰り返して、反ったり、ひび割れしてしまいます。コロニアルが水分を含むようになる前に、早めの塗装をおすすめしています。
瓦について
棟板金の傷み
コロニアルの屋根の棟部は、一般的に棟板金を使用します。棟板金は、屋根の棟部にヌキ板を打ち、その上から棟板金をかぶせて横から釘で固定します。釘は、年月が経つとだんだんと抜けてきます。これは、日光などにより熱膨張が起こって釘が抜けてくる現象です。築10年ほどで抜けてくる場合が多いです。また、抜けたままにしておくと、棟板金が強風で飛ばされたり、屋根の棟部に雨水が入って浸食したりするので、早めの点検をおすすめします。

4. トタン(瓦棒)

瓦について
瓦について
瓦について
トタン屋根は瓦棒(かわらぼう)屋根とも呼ばれます。トタンは、亜鉛で鉄をメッキ加工した鋼板のことです。雪の多い、東北や北海道でよく見かけます。また、石川県や富山県などでは築年数が経っている納屋や工場などに使われている場合が多いです。
メリット
  • 雨漏りしにくい
  • カラーバリエーションが豊富
  • 緩勾配でも施工可能
デメリット
  • 防音性が低い
  • サビがでやすく傷みやすい
  • 断熱性が低い
  • 耐久年数が低い
瓦棒リフォームの目安の時期
10年~25年

5. 石付板金(石粒付き鋼板)

瓦について
瓦について
石付板金(石粒付き鋼板)は、細かな小さい石粒をガルバリウム鋼板の表面に吹き付けたものが石付板金(石粒付き鋼板)です。一般的にジンカリウム鋼板と呼ばれています。石付板金(石粒付き鋼板)の特徴は、紫外線で劣化しない細かな天然石などの鉱物をガルバリウム鋼板に吹き付けられていることです。天然石のため劣化しにくく耐久性が優れています。また、表面の細かな石粒により雨などが降っても防音性が高く、音がガルバリウム鋼板よりも静かになります。定期的な塗装は不要で、近年増加傾向にある屋根材の一つです。

メリット・デメリット

メリット
  • 防音性が鋼板の中では優れている
  • 耐火性に優れている
  • 耐久性に優れている
デメリット
  • 塗装できない
  • 石粒がはがれ落ちてくる
  • 価格が高め
  • 色落ちする場合がある
耐用年数  30年~40年

6. 塩ビ シート防水

瓦について

塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂系の材質で構成された防水材です。防水材は、ウレタン防水・FRP防水・塩ビシート防水がありますが、ウレタン防水→FRP防水→塩ビシート防水の順番で耐久性が高くなります。塩ビシート防水は、日光の紫外線にあたっても劣化しにくい防水材です。維持管理などで手間がいらないため、ビルの屋上などでもよく使われています。

耐用年数

ウレタン防水
5~7年
金額は安価
FRP防水
10~15年
金額は中間ほど
塩ビシート防水
15~20年
金額は高価

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